研究課題/領域番号 |
16K06958
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
原子力学
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 (2018) 京都大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
上原 章寛 (糟野章寛) 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 放射線障害治療研究部, 主任研究員(定常) (30402952)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 二酸化ウラン / ナノ粒子 / 酸化還元 / コロイド / 地層処分 / 再処理 / 酸化ウラン / 酸化還元反応 / ウラン / 濃厚電解質 |
研究成果の概要 |
地下水環境におけるアクチニド化合物の酸化還元挙動及び化学状態変化を把握することは、放射性廃棄物の適切な埋設処分方法を選定する上で重要である。本研究では、自然環境で生成が想定される二酸化ウラン・ナノ粒子の生成条件を把握するとともに、ナノ粒子の溶液化学的性質を明らかにした。各種ウラン化合物を合成し、反応溶液中に溶解、電極反応によって酸化還元反応を調査した。還元体を含む有機溶媒を用いてこれらの水溶液と接触させ無電解析出を試みた結果、電極を用いずに水相と有機相の界面に電析させることに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、常温状態の溶液中で二酸化ウランナノ粒子を合成し、ナノ粒子の生成条件を把握し、ナノ粒子の物理化学的特性を調査するもので、アクチニド基礎科学的な視点においてユニークの研究であり、工学的視点においてもアクチニド化合物ナノ材料研究分野で先駆的な研究テーマである。本研究で得られた成果は、放射性廃棄物の埋設処分環境において生成するウランナノ粒子の移行に関する評価に寄与することが考えられる。のみならず、ナノ粒子化による二酸化ウラン低融点化などウラン化合物の新たな物性を見出すことが期待でき、使用済燃料再処理プロセスを含む核燃料サイクル分野での工学的利用の汎用性に寄与できる。
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