研究課題/領域番号 |
16K06961
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
原子力学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
安田 和弘 九州大学, 工学研究院, 准教授 (80253491)
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研究協力者 |
松村 晶 九州大学, 工学研究院, 教授 (60150520)
吉岡 聰 九州大学, 工学研究院, 助教 (50452818)
石川 法人 日本原子力見空開発機構, 原子力科学研究部門原子力基礎工学研究センター, 研究主幹 (90354828)
Costantini Jean-Marc フランス原子力庁, サクレー研究所原子力エネルギー部門, 研究部門長
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 照射損傷 / 核燃料・核変換処理材料 / 蛍石構造酸化物 / 走査透過電子顕微鏡法 / 動的観察・計測 / カソードルミネッセンス / 電子励起損傷 / イオントラック / セリア / 安定化ジルコニア / 酸化物セラミックス / 核燃料 / 核変換処理材料 / 電子顕微鏡法 / 電子励起 / X線散乱・分光法 / 電子顕微鏡 / 小角X線散乱法 / 格子欠陥 |
研究成果の概要 |
本研究は高密度電子励起によって誘起されるセラミックス中のイオントラック構造と微細組織発達過程を電子顕微鏡法,X線散乱/分光法ならびにラマン分光法により多角的に調べたものである.イオントラック構造ならびに蓄積過程が電子的阻止能値に依存し,かつセリアと安定化ジルコニアでは著しく異なることを見出すと共に,その蓄積過程をモデル化してイオントラック形成を支配するパラメータの定量評価に成功した.さらに,XAFS法による酸化物中の陽イオン不規則化過程の解析法,電子照射下「その場」カソードルミネッセンス法による点欠陥形成の評価など,セラミックス中の点欠陥挙動評価法の開発にも取り組んだ.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は電子励起損傷に対して優れた耐性を持つとされる蛍石型酸化物中のイオントラックの構造とその蓄積過程を種々の実験方法によりに詳細に調べ,微細組織発達過程に関する基礎的知見を与えた研究である.電子顕微鏡法では直接観察されない回復領域のサイズが電子的阻止能値や材料に依存することなどを定量的に示すと共に,セラミックス中の点欠陥挙動に関する新たな実験手法を提案した.本研究により得られた成果は,原子力材料の微細組織安定性や格子欠陥による新奇材料開発など資する基礎的知見を与える意義ある研究である.
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