研究課題/領域番号 |
16K06966
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
原子力学
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研究機関 | 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 |
研究代表者 |
古渡 意彦 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 原子力科学研究所 放射線管理部, 主査 (80391283)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 放射線防護 / 環境放射線 / モニタリング / CeBr3検出器 / 保健物理 / 環境ガンマ線モニタリング / 環境放射能 / ガンマ線計測 / 総合工学 / 原子力学 / 保健物理・環境安全 |
研究成果の概要 |
本研究事業では、環境放射線モニタリング用シンチレーション検出器を用いた、空気中放射性物質濃度及び空間線量率の同時評価手法を開発した。その結果、従来のモニタリングポストで観測できなかった放射性希ガスによるプルームについて、バックグラウンド線量率の20%までの上昇分のイベントについて、同定・定量可能であることが示された。さらに、地表面に沈着した量と放射性プルームとして移動している放射性物質の量を適切に分離するための手法について検討し、地表面に沈着した核種及び天然バックグラウンド核種からのγ線によるシンチレーション検出器でのイベントを再現する手法を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
福島第一原子力発電所事故直後に発生した放射性希ガスの分布の正確な測定ができなかったが、本研究事業で開発した手法を用いることにより、原子力事故ごく初期に生じるイベントを適切に検知できるようになる。得られた測定結果を用いることにより、原子力事故時のソースターム推定をより精度よく行うことができるほか、測定により、住宅密集地、山林、耕作地等への放射性希ガス及び放射性ヨウ素の移行・沈着の挙動、という、微視的でローカルな拡散の挙動を適切にとらえることができる。原子力防災の観点から、本手法の導入により、公衆被ばくを過小評価せず、実測に基づいた避難指示等を適切に出せることが期待される。
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