研究課題/領域番号 |
16K06992
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経生理学・神経科学一般
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研究機関 | 鹿児島大学 (2017-2018) 京都大学 (2016) |
研究代表者 |
田川 義晃 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (50303813)
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研究協力者 |
萩原 賢太
中川 直
手束 勇太
飯國 修司
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 神経回路形成 / 大脳 / 神経活動 / 脳梁 / 神経活動操作 / 軸索投射 / 形成 / 再生 / 大脳皮質 / 神経科学 / イオンチャネル |
研究成果の概要 |
本研究は、哺乳期マウスの大脳神経回路形成の過程において、自発神経活動が脳梁投射形成に果たす役割を明らかにすることをめざした。時期特異的な神経活動操作と記録実験から、脳梁軸索投射の形成において、自発的神経活動が生後2週に必須であること、この時期の特に L event と呼ばれる自発神経活動パターンが重要であることを見出した。さらに、この L event という比較的同期性の低い神経活動パターンが脳梁投射細胞群のサブネットワーク同期活動なのではないかという仮説に基づき、脳梁投射細胞群が他の投射細胞とは違った機能的サブネットワークを形成している可能性を検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、大脳の代表的な長距離神経回路である脳梁神経回路の形成における神経活動の役割を明らかにすることを目的とした。脳梁神経回路は右脳と左脳をつなぎ、左右の脳の情報の統合という重要な情報処理に関わる神経回路であり、発達期にどのように形成されるのかを明らかにすることは高次脳機能に関わる疾患の研究につながる重要な研究課題である。本研究により、左右の脳は脳発達期の自発神経活動によってつながること、形成と再形成には臨界期があること(特定の時期に形成されることが必要であること)、発達時期特有の自発神経活動パターンが重要であることが明らかになった。本研究の結果は、今後の疾患研究に重要な情報を提供する。
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