研究課題
基盤研究(C)
神経細胞においてその応答性が変化する、ことすなわち可塑性が記憶や学習の基盤であると考えられている。電気生理学的手法やCa2+イメージングにより応答性を計測することは可能になったが、可塑性をリアルタイムに生体から計測することはできなかった。本研究で、自由行動中動物の脳組織より「可塑性関連分子の活性動態」と「神経活動」を同時計測する技術を開発した。数週間以上の長期にわたり、同一の細胞からの計測を行うことが可能であり、学習過程における可塑性動態の解析ができる。このシステムを用い、認知課題学習中のマウス線条体において、可塑性関連分子の活性動態の計測を行った。
本研究において、自由行動中動物から「可塑性」と「神経活動」を同時にイメージングできる新しい計測技術の開発を行った。記憶や学習の獲得において、いつ、どのような神経細胞で、どのような可塑性により、どのように神経情報が修飾・修正されていくかを観察することが可能となった。また、この技術は細胞内シグナル分子の活性を生体内からリアルタイムに計測できる技術であり、神経の情報処理機構の解明においてのみならず、病態モデルマウスの解析や薬物動態の解析にも利用可能な重要な技術である。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 2件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 3件)
Scientific Reports
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PLOS ONE
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