研究課題/領域番号 |
16K07011
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経生理学・神経科学一般
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研究機関 | 大阪大学 (2018-2019) 生理学研究所 (2016) |
研究代表者 |
畠中 由美子 大阪大学, 生命機能研究科, 助教 (40271548)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 大脳皮質形成 / 発生・形態形成 / 細胞系譜 / 神経細胞分化 / ニューロンサブタイプ / 発生・分化 / 大脳皮質 / イメージング / 投射タイプ |
研究成果の概要 |
大脳皮質神経幹細胞が多様なニューロンタイプを産生する過程については未解明な点が多い。本研究では神経幹細胞とそこから派生する中間神経前駆細胞の細胞系譜を調べるため、標識法を確立したのち標識ニューロンタイプについて、初期軸索投射とマーカー発現の観点から解析した。その結果、神経幹細胞が産生するニューロン数やニューロンタイプの組成は幹細胞毎に不均一であること、一方、中間神経前駆細胞は主として2つのニューロンを産生し、これらは非常に類似したタイプであることがわかった。今後、分化過程の時間軸についても合わせて調べることで、皮質ニューロンタイプ決定における細胞自律的制御と時間軸の関係解明が期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
”初期軸索投射”という独自の視点から2つに分類した皮質ニューロンタイプを元に、多様な皮質ニューロンが生じる基礎過程を細胞レベルで明らかにしようとした研究である。皮質ニューロンタイプは主としてその配置を元に、深層・浅層と大きく2つに分けて考えられてきたが、本研究では、ニューロンの機能に即した投射パターンを適応して1つの皮質幹細胞から生じるニューロンの分類を行った。解析の結果は、皮質幹細胞がニューロンタイプの産生に関して不均一であることを示唆しており、ニューロン多様性を生み出す機構解明の研究に関して1つの方向性を示すことが出来た。
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