研究課題/領域番号 |
16K07012
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経生理学・神経科学一般
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研究機関 | 生理学研究所 |
研究代表者 |
小松 由紀夫 生理学研究所, 基盤神経科学研究領域, 特別協力研究員 (90135343)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 経験依存的発達 / 眼優位可塑性 / シナプス可塑性 / 視覚野 / 片眼遮蔽 / 神経可塑性 |
研究成果の概要 |
感受性期の片眼遮蔽により視覚野2/3層錐体細胞へのシナプス入力に生じる可塑的変化を片眼遮蔽した動物から視覚野スライス標本を作製して調べた。活動依存的に蛍光蛋白を発現させる方法を用いて非遮蔽眼優位細胞と遮蔽眼優位細胞を識別して、ケージド・グルタミン酸を用いるレーザー・スキャン局所刺激法により単一興奮性シナプス後電流(uEPSC)を解析した。その結果、遮蔽3日で遮蔽眼優位細胞へのuEPSCの数の減少が、遮蔽6日で非遮蔽眼優位細胞へのuEPSCの数と振幅の増加が見出された。TNFα欠損マウスを用いた実験はT型Caチャネル依存性長期増強が非遮蔽眼優位細胞で見られたuEPSCの増強を担うことを示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シナプス可塑性は発達期の経験依存的機能発達の基盤と考えられている。眼優位可塑性はこの発達の神経機構の解析に適したモデルと考えられ、多くの研究に用いられてきた。しかし、眼優位性は麻酔下の動物での視覚実験で調べられ、シナプス可塑性はスライス標本で調べられてきたので、眼優位可塑性の基盤をなすシナプス可塑性が視覚野内のどのシナプスで起こり、どのタイプのものであるかはか不明であった。本研究結果はこの問題の解明に寄与するものと考えられる。
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