研究課題/領域番号 |
16K07025
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
杉原 泉 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (60187656)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | げっ歯類 / 橋核 / 小脳 / 非運動機能 / 第I脚 / 軸索投射 / プルキンエ細胞 / Pcdh10 / 霊長類 / マーモセット / 核磁気共鳴画像(MRI) / 解剖学 / 神経科学 / 脳・神経 / マウス |
研究成果の概要 |
ヒトやサルの小脳において非運動機能にかかわるとされる第I脚・第II脚と呼ばれる部分は、齧歯類の小脳では、第I脚と呼ばれる部分だけがこれに相当することを、形態解析、軸索投射解析や、分子発現解析から発見した。このことにより、齧歯類を用いて小脳非運動機能(認知機能など)の解析が正確に行えるようになった。齧歯類の第I脚は、非運動機能の基盤として橋核の吻側部分から投射を受け、さらに、プロトカドヘリン10の発現が強く、発達過程で外側への移動を示すなど、特異な領域であることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小脳は、運動制御機能に関与するが、近年、非運動機能にもかかわることが明らかにされ、小脳に原因のある自閉症や高次機能障害も注目されている。小脳に機能区分が存在するので、小脳非運動機能の実験や解析を齧歯類モデルで行う場合、ヒトでの非運動機能領域に相当する場所を正しく同定した上で行う必要がある。本研究においては、齧歯類の小脳において、非運動機能領域を小脳の第I脚に同定し、さらに、そこがいかなる特徴を持つ領域なのかを軸索投射、分子発現および形成過程の点から解析して、小脳非運動機能の基盤を明らかにした。
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