研究課題/領域番号 |
16K07031
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
高橋 将文 自治医科大学, 医学部, 准教授 (20361074)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 線条体 / 領域化 / 神経回路 / トレーサー / 神経科学 / 解剖学 |
研究成果の概要 |
本研究では、ラット大脳基底核回路におけるCdh20発現とCDH20タンパク質局在様式を解析した。Cdh20は大脳皮質5層のPT-type 投射ニューロン、中脳ドーパミンニューロン、淡蒼球外節ニューロンに発現するが、視床束傍核ニューロンおよび中脳網様部ニューロンには発現しなかった。線条体では、CDH20タンパク質陽性細胞の数は、Cdh20発現細胞に比べて少なかった。また、Cdh20 ノックダウンのためのshRNA AAVベクターの構築と検定を行い、高力価のウイルスを得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
背外側線条体には、身体の各部位が脳の領域に対応する「体部位局在地図」が存在し、後肢、前肢、および舌などの運動機能が異なるサブドメインにおいて制御されている。しかしながら、線条体サブドメイン形成や機能局在化を制御する分子機構は未解明である。本研究で明らかにした大脳基底核におけるCdh20発現やタンパク質局在様式からCdh20が線条体サブドメイン形成や神経回路形成に関わることが示唆される。また本研究で構築したCdh20 shRNA AAVベクターを用いることで、生体内でのCdh20の機能を明らかにすることができ、複雑な随意運動の制御機構の一端を解明できる可能性が考えられる。
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