研究課題/領域番号 |
16K07044
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
|
研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
舟本 聡 同志社大学, 生命医科学部, 准教授 (10345043)
|
研究協力者 |
Moniruzzaman Mohammad
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | アルツハイマー病 / アミロイド / セクレターゼ / 糖鎖修飾 / 基質選択性 / アミロイドβ / γセクレターゼ / 脳神経疾患 / 糖鎖 |
研究成果の概要 |
Nicastrin(NCT)は、アミロイドβ産生酵素のγセクレターゼ複合体中で唯一糖鎖修飾を受ける。しかし、糖鎖の役割は不明である。我々はCHO細胞の糖鎖修飾変異細胞(Lec-1)を用いて、NCT糖鎖修飾のγセクレターゼ活性等を検証した。Lec-1細胞ではglycosyltransferase-Iを欠損している。この細胞では、Ab産生とNotch切断がともに減少していたが、Ab産生の方が有意に減少していた。これらの細胞からγセクレターゼを抽出し、人工基質を添加して調べても同様の結果を得た。これらの結果はNCTの糖鎖修飾の違いが酵素活性や基質選択性に影響を与えていることを示していた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルツハイマー病予防・治療のためにγセクレターゼ活性を阻害すると、生体内の重要なタンパク質分解も阻害され重篤な副作用を引き起こす。Abの産生のみを阻害するγセクレターゼ阻害薬を開発するためには、この酵素の基質選択性の理解が必要である。この観点から、本研究は、γセクレターゼの基質選択決定に糖鎖が関与することをはじめて示すこととなり、この知見が今後創薬研究に活かされる可能性がある。
|