研究課題/領域番号 |
16K07045
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 国立遺伝学研究所 |
研究代表者 |
浅川 和秀 国立遺伝学研究所, 遺伝形質研究系, 助教 (30515664)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ALS / 運動ニューロン / TDP-43 / PI3K / mTOR / 神経変性 / タンパク質恒常性 / ゼブラフィッシュ / PI3キナーゼ / オートファジー / 脊髄運動ニューロン / CRISPR-Cas9 / カルシウムイメージング / CaP / フローサイトメトリー |
研究成果の概要 |
ヘテロリボ核タンパク質TDP-43は、神経変性疾患である筋萎縮性側索硬化症(ALS)における変性運動ニューロンに蓄積する封入体の主成分である。代表者は、ゼブラフィッシュの脊髄運動ニューロンにおいて、TDP-43の過剰発現とノックアウトの何れもが、神経軸索の伸長を阻害することを見出し、これらの軸索の伸長阻害が、PI3キナーゼ-mTOR経路の活性化によってレスキューされることを見出した。これらの結果は、TDP-43のタンパク質恒常性の破綻が、脊髄運動ニューロンの機能障害を引き起こすことを示している。また、PI3キナーゼ-mTOR経路の活性調節が、ALSの治療戦略の一つとなる可能性を示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヘテロリボ核タンパク質TDP-43の過度の増量や減少(TDP-43タンパク質恒常性の破綻)によって運動ニューロンの成長が阻害されることを示し、さらに、この成長阻害をレスキューすることのできる生物学的経路を見出した。これらの新しい知見は、ALSの病態メカニズムの理解と、治療戦略の構築に貢献すると期待される。
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