研究課題/領域番号 |
16K07047
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
岸 憲幸 国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, 研究員 (30594882)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | レット症候群 / MECP2 / ゲノム編集技術 / 自閉症 / 自閉症スペクトラム障害 |
研究成果の概要 |
X染色体上のMECP2遺伝子の変異によって引き起こされる神経発達障害、レット症候群に対する新たな治療戦略として、不活性化しているX染色体上にある野生型MECP2遺伝子の再活性化の可能性を追求する研究を行った。まずこの研究に必要な評価系のマウスES細胞の作製を行った。一方のMECP2遺伝子を破壊し、もう一方のMECP2遺伝子に蛍光タンパク質GFPを融合させたメスのES細胞を作製した。このES細胞を使うと、EGFPの発現の有無で、野生型のMECP2遺伝子の発現をモニターすることができ、不活性化した野生型MECP2の再活性化を促すような薬剤の開発への応用が期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
レット症候群は女児における知的障害の原因としてはダウン症に次いで2番目に多い原因になっているが、現在のところ、根本的な治療法が確立していない。近年、マウスモデルの研究結果を根拠にインスリン様成長因子IGF1を使った臨床治験が行われたが、ヒト患者においては効果を示さなかった。本研究で提案している不活性化しているX染色体上にある正常なMECP2遺伝子の再活性化による治療戦略は、全く異なる新しいアプローチであり、急速な進歩をとげるゲノム編集技術と組み合わせることにより、従来にない新しい治療法を開発する可能性を秘めている。
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