研究課題/領域番号 |
16K07065
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
塗谷 睦生 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (60453544)
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研究協力者 |
芦刈 洋祐
水口 高翔
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アストロサイト / 形態 / 構造機能連関 / 多光子顕微鏡 / グリア細胞 / 2光子顕微鏡 |
研究成果の概要 |
本研究では、近年脳の機能や疾患に重要な役割を果たすことが示唆されるようになってきた非神経グリア細胞であるアストロサイトの構造と機能の関係に関する研究を行った。ここから、アストロサイトの微細構造に存在する種々のタンパク質が、これまで神経細胞に作用することで効果を示すと考えられていた薬剤や生体分子によって非常に動的に制御されていることが明らかとなった。また、その機能を評価するのに有効となる顕微鏡法の開発と応用にも成功した。今後はこれらの成果を基に研究を進めて行くことで、健康・疾患状態の脳におけるアストロサイトの構造と機能、そしてその変化の役割の解明が進んで行くものと期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から、これまで神経細胞に作用することでその効果を発すると考えられていた薬やその標的となっている生体内分子が、神経細胞に加え、アストロサイトの特徴的な構造に存在し、その機能を担うタンパク質を直接制御していることが分かった。これは、脳に作用する多くの薬剤の作用機序に関して、アストロサイトの制御と言う観点からの再考を促すものとなった。また、微細構造における機能解析のために新たな顕微鏡法の開発と応用に成功したが、これを更に発展させることにより、アストロサイトの細胞生物学的理解が促進するのみならず、生命科学一般に広く応用されることで新たな知見の獲得へと繋がるものと期待される。
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