研究課題/領域番号 |
16K07073
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
宮田 信吾 近畿大学, 東洋医学研究所, 教授 (70403194)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | オリゴデンドロサイト / タンパクメチル化 / 慢性ストレス / PI3Kシグナル / PI3Kストレス / うつ病 |
研究成果の概要 |
本研究では、オリゴデンドロサイト特異的かつ慢性ストレス特異的なリン酸化シグナルに対する制御因子としてのアルギニンメチル化の新規役割を解明し、オリゴデンドロサイト機能維持によるうつ病性疾患や不安障害の治療・予防への応用に展開するための研究基盤を確立することを目的とした。 本研究課題では、慢性ストレス暴露におけるPRMTファミリーのひとつと想定されるアルギニンメチル化の低下とPI3Kシグナルの活性化が生じている可能性を見出すと共に、RNA結合タンパク質のひとつがメチル化制御されている可能性を見出した。更に、Na-K ATPase活性が慢性ストレス負荷時に有意に低下することも見出すことが出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果から、慢性ストレス暴露によるうつ病発症には脳白質オリゴデンドロサイトにおけるアルギニンメチル化レベルの変化と関連するリン酸化シグナルカスケードの活性化が重要な役割を果たす可能性を明らかに出来た事に加えて、オリゴデンドロサイトから軸索への情報伝達機構の重要性についても明らかに出来た。すなわち、脳白質オリゴデンドロサイトでのリン酸化シグナル機能異常をキーとしたうつ病治療のための創薬という臨床応用への基盤を確立できたものと考えられた。
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