研究課題/領域番号 |
16K07115
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍生物学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
入野 康宏 神戸大学, 医学研究科, 特命助教 (10415565)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | グルタミン代謝 / アンモニア / グルタミンデヒドロゲナーゼ / がん細胞の特性 / 代謝 / グルタミノリシス / 癌 |
研究成果の概要 |
この研究では、がん細胞が成長期に急速にグルタミンを消費してアンモニアを分泌すること、そしてグルタミン制限ががん細胞の増殖を抑制することを明らかにしました。この増殖の障害は、アンモニアとα-ケトグルタル酸からグルタミン酸を合成する酵素であるグルタミン酸デヒドロゲナーゼ2(GDH2)の細胞レベルでの発現量に応じて、細胞にアンモニアを補給することによって克服することができました。 さらに、GDH2は、グルタミン枯渇条件下での増殖や生存をサポートするのに十分でありました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アンモニアは、生体内での代謝の結果生じる毒性を持つ老廃物とされてきました。今回の研究の結果、がん細胞はこの老廃物であるアンモニアを窒素源として利用してアミノ酸、特にグルタミン酸を合成していることが分かりました。この反応にはグルタミン酸デヒドロゲナーゼ2と呼ばれる酵素が必要であることも分かりました。この研究結果をまとめると、グルタミンデヒドロゲナーゼ2は、がんの利用標的分子となり得ることを示唆することができます。
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