研究課題/領域番号 |
16K07138
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍生物学
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研究機関 | 愛知県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
佐久間 圭一朗 愛知県がんセンター(研究所), がん病態生理学分野, ユニット長 (90402891)
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研究協力者 |
青木 正博
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 一次線毛 / 肺がん / 転移 / 上皮間葉転換 / 浸潤・転移 |
研究成果の概要 |
日本人の肺がんによる死亡数は年々増加傾向にあり、新しい治療標的分子の同定は喫緊の課題である。研究代表者は本研究課題に先立ち、上皮間葉転換と呼ばれる転移の準備段階にある肺がん細胞が、一次線毛という特徴的な細胞膜構造物を発現することを見出した。本研究課題では、この一次線毛の発現を促進する遺伝子Xを同定した。一方、一次線毛と肺がん細胞の増殖能などが密接に関連することを見出した。一次線毛は臨床検体中にも観察されることから、生体内でも重要な役割を果たす可能性がある。今後は、現在作出中の遺伝子改変マウスを用いて遺伝子Xの機能を精査し、最終的には一次線毛を標的とする治療法の開発を目指したい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では肺がん細胞の一部に一次線毛を見出し、その機能解明に取り組んでいる。従来、がん細胞は一次線毛を発現しないとされてきた点で本研究は独自性があり、学術的意義が大きい。日本人の肺がんによる死亡数は年々増え続けており、新しい治療薬の開発が強く求められている。本研究はこれまでと全く異なる作用機序の分子標的治療薬の創薬を目指している点で、潜在的な社会的意義を有している。
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