研究課題/領域番号 |
16K07142
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍生物学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
武藤 倫弘 国立研究開発法人国立がん研究センター, 社会と健康研究センター, 室長 (30392335)
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研究分担者 |
藤井 元 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 主任研究員 (90321877)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | LDLR / β-catenin / エンドサイトーシス / 腸ポリープ / がん化学予防剤 / LDL受容体 / がん予防 / beta-cateninシグナル / 癌 / シグナル伝達 / 脂質 / 発現制御 / 薬剤反応性 |
研究成果の概要 |
本研究では、大腸腫瘍部位で強発現している脂質受容体LDLRをsiRNA処理することにより、LDLR がβ-cateninシグナル経路において、リン酸化の制御によってTcf/LEF転写活性を調節していることを見出した。LDLR全長分子を強制発現させることによって、純粋にLDLR発現量変動によってTcf/LEF転写活性が変動しうることを示した。さらに、クラスリン依存性のエンドサイトーシスの分子機構がLDLRからβ-cateninへのシグナル経路において寄与していることを示した。また、エンドサイトーシスの阻害により、Minマウスにおける腸ポリープ生成数が有意に減少することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
LDLR分子がLDL取り込みに利用される受容体機能のみならず、シグナル伝達機能分子としても重要な働きを有していることが明らかとなれば、上皮増殖因子の受容体などと同じくLDLRからの刺激をエンドサイトーシスにより制御されているシグナル伝達経路として捉えることが出来、新たな分子機作に関する知見を得たことになる。このような新しいエビデンスを用いることにより、エンドサイトーシスなどの細胞基本的メカニズムと発がん過程という新たな領域が創設され、がん領域のみならず様々な応用分野でも世界をリードできるシーズ開発に繋がると考えられる。
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