研究課題
基盤研究(C)
我々は大腸癌患者の血液を用いて、その超早期診断を目的としたmolecular classificationに基づいたmicroRNA発現解析を施行。さらに分子標的薬剤の効果予測因子の同定を目指した血中microRNAによる新たな非侵襲的分子診断方法の開発を行った。その結果、大腸癌組織でのmicroRNA-31(miR-31)発現レベルは抗EGFR抗体薬の感受性予測に有用であると考えられた。また大腸癌のmiR-31の発現制御としてポリコーム蛋白のEZH2は重要な働きをしていることが明らかとなった。
今回、我々は大腸癌においてEZH2がmiR-31の発現を制御することを世界で初めて明らかにした。癌の発育進展に関わるmicroRNAを制御するポリコームタンパク阻害剤やHDAC阻害剤、DNA 脱メチル化酵素などを同定することは新たな治療方法を開発できる可能性があるため、今後も本研究をさらに発展させたいと考えている。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 1件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 1件、 招待講演 3件)
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