研究課題/領域番号 |
16K07169
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍治療学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
旦部 幸博 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (50283560)
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研究協力者 |
井上 寛一
金 哲蔣
寺戸 勅雄
中野 洋文
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 分子標的薬 / 抗腫瘍活性 / ペプチド模倣 / drs/SRPX / sushiモチーフ / 分子模倣 / 抗癌剤 / Drs癌抑制遺伝子 / Sushiモチーフ / 癌 / 生理活性 / 薬学 / 生体機能利用 / シグナル伝達 |
研究成果の概要 |
Drsタンパクは、ヒト癌の悪性化と密接に関連している癌抑制遺伝子産物である。本研究では、Drsの部分立体構造をミミック(分子模倣)する低分子化合物(MI化合物)の抗腫瘍活性を解析した。DrsのSushiドメインをミミックする候補化合物を用いたスクリーニングから、膵臓癌、大腸癌、膀胱癌等のヒト癌細胞株に対して10-40μMで活性を示す複数のMI化合物を見出した。また、それらがアポトーシス誘導や浸潤抑制などのメカニズムを介して抗腫瘍作用を発揮することを明らかにし、Drsがヒト癌治療の新しい分子標的になる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、抗癌剤の進歩によって癌の治療成績は大幅に改善した。しかし再発や転移の問題、K-ras変異のある膵臓癌などの難治性癌、耐性獲得、抗癌剤の副作用など解決すべき課題は多く、従来とは異なる機構の抗癌剤開発の必要がある。本研究の成果はDrsが癌治療のための新しい分子標的になる可能性を示唆している。また、Sushiドメインを分子模倣することの有効性を見出したことから、他のSushiドメインを有するタンパク質(IL受容体やセレクチンなど)についても同様のアプローチが有効である可能性が示唆された。
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