研究課題/領域番号 |
16K07175
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍治療学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
川瀬 孝和 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 助教 (30463194)
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研究分担者 |
一戸 辰夫 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (80314219)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | T細胞受容体 / 次世代シークエンサー / 1細胞単離解析 / 幹細胞様メモリーT細胞 / 細胞免疫療法 |
研究成果の概要 |
近年提唱されたT細胞分画のひとつである幹細胞様メモリー(記憶)T細胞(stem cell memory (SCM) T-cell)は、養子免疫T細胞療法に用いることで、より高い治療効果の得られるT細胞として注目されている。我々は、サイトメガロウイルス抗原特異的T細胞を次世代シークエンサーによる網羅的解析と、1細胞単離(シグルセルソーティング)解析よる1細胞毎のT細胞受容体のα、βのペアの情報を組み合わせて解析する技術を開発した。この技術を用いてサイトメガロウイルス抗原特異的T細胞を解析し、免疫学的に重要な抗原特異的T細胞が、幹細胞様メモリーT細胞分画に濃縮されていることを示唆する結果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究をとおして、T細胞を網羅的かつ、T細胞受容体のα、βのペアの情報を組み合わせて解析する技術を開発することができた。この技術を用いて、幹細胞様メモリーT細胞に免疫学的に重要な抗原特異的T細胞が多く存在することが明らかとなり、幹細胞様メモリーT細胞が単にナイーブT細胞からエフェクターT細胞へ向かう文化の一段階ではなく、免疫学的により重要な分画であることを示唆する結果を得た。この技術を用いたかいせきにより、養子免疫療法への応用を見据えた、造血幹細胞移植後の再発を抑制するT細胞受容体、がん抗原特異的T細胞受容体データベースの構築が進んでいる。
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