研究課題/領域番号 |
16K07182
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍治療学
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
平家 勇司 聖路加国際大学, 専門職大学院公衆衛生学研究科(公衆衛生大学院), 教授 (90260322)
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研究分担者 |
久保 泰 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 副研究センター長 (10178030)
五島 直樹 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究チーム長 (70215482)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | PD-1 / 3-finger protein / 小麦胚芽蛋白合成系 / 合成ペプチド / 試験管内進化技術 / がん免疫療法 / 免疫チェックポイント阻害剤 / 免疫療法 |
研究成果の概要 |
試験管内進化技術を用いてPD-1と特異的に結合する2種類の3-finger protein (3-FP) を選択した。そのcDNAから小麦胚芽蛋白質合成系にて3-FP の合成を試みたが、十分量の蛋白質は得られなかった。 並行して、3-FP由来のOne-fingerペプチド(1-FP)の機能解析を行った。化学合成と逆相HPLCを用いて高純度1-FP を取得し、PD-1に対する結合能及びアゴニスト/アンタゴニスト活性を評価した。結果、いずれもnM~μMオーダーの結合活性を示すものの、機能活性は示さないか、抗PD-1抗体より明らかに低かった。さらに、その混合物でもPD-1の機能に影響を与えなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、がん治療の分野で注目を集めている、抗PD-1抗体の問題点を解決するために、PD-1/PD-L1の相互作用を阻害する中分子特殊蛋白(3-finger protein)をスクリーニングした上で合成を行い、より効果が高く、かつ安価なPD-1阻害剤の開発を行うことを目標とした。免疫チエックポイント阻害によるがん治療は今後がん治療の主流となると期待されているが、薬剤の価格が高いため医療財源を圧迫しかねないとの懸念が生じている。本研究より、3-finger proteinによるチエックポイント阻害効果が確認できれば、より安価な治療薬剤の開発につながる可能性があり学術的・社会的意義は大きい。
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