研究課題/領域番号 |
16K07183
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍治療学
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
大屋敷 純子 東京医科大学, 医学部, 教授 (20191950)
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研究分担者 |
梅津 知宏 東京医科大学, 医学部, 講師 (40385547)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | エクソソーム / 骨髄間質細胞 / 多発性骨髄腫 / 腫瘍血管新生 / miRNA / 加齢 |
研究成果の概要 |
本研究では、腫瘍血管新生抑制効果を有する「機能強化型エクソソーム」を作成し、骨髄微小環境制御による多発性骨髄腫の新規治療法を開発することを目的とした。骨髄間質細胞(BMSC)の加齢性変化およびそれらが放出するエクソソームの機能解析を行い、若年者由来エクソソームに特徴的なmiRNAをプロファイリングにより選別し、候補となるmiRNAを同定した。これらを、直接的にエクソソームに導入を行い、腫瘍血管抑制効果の高い改変エクソソームを構築し、さらに、in vivoマウスモデルを用いてmiR-340および mIR-365を導入した改変エクソソームでの抗腫瘍血管新生の抑制能が向上していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多発性骨髄腫の骨髄微小環境制御を主眼としたアプローチはSDF-1やCXCR4などの液性因子を中心に展開されている。本研究では人工的にmiRNAを直接エクソソームに添加し効果を発揮させるという我々が開発した革新的手法を用いている。また、抗原性が少なく細胞治療としての有用性が検証されているMSCに着眼し、細胞治療の発展型ともいえる核酸医薬研究である。抗腫瘍血管新生効果の高い「機能強化型エクソソーム」を安定的に供給する事も可能になる。本研究は技術的にも革新的がん治療として注目の領域であると同時に高齢化社会でますます患者数の増加が見込まれる多発性骨髄腫患者のADL向上につながり社会的貢献度は大きい。
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