研究課題/領域番号 |
16K07192
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍治療学
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研究機関 | 愛知県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
岡村 文子 (出町文子) 愛知県がんセンター(研究所), 腫瘍免疫応答研究分野, 主任研究員 (10546948)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | CTL / オートファジー / TCR / K-ras / 膵臓癌 / 腫瘍免疫 / 免疫療法 |
研究成果の概要 |
活性型K-ras変異遺伝子を有する膵臓がんにおける恒常的高活性オートファジーによって生成されるエピトープを認識する細胞傷害性T細胞(CTL)を利用した免疫療法が可能であるかどうかをマウスを用いて検討した。特異性を厳密に判定するためにCTLクローンを用いたところ、弱いながらも腫瘍増殖抑制効果が観察された。CTLクローンは体内で一度働くと効果が無くなってしまうために弱い効果であったことが考えられた。そのため次に治療方法の一つとして、本CTLクローンの特異性を担っているT細胞受容体(TCR)遺伝子を単離して、治療効果を判定した。CTLクローンと同等の、腫瘍に対する免疫反応性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ノーベル賞受賞をきっかけに広くがんに対する免疫チェックポイント阻害剤療法が注目されて、免疫細胞によるがん治療に期待が寄せられている。一部のがんには有効ではあるが。より広く有効性を得るためにはその標的となるがん抗原の詳細な情報が必要である。そこで、膵臓がんを標的とした免疫治療の可能性を検討すべく、T細胞療法の検討を行った。マウスにおける効果を確認し、より効果の高い治療であるT細胞受容体移入療法の可能性を検討して、高い効果が期待できる結果を得た。
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