研究課題/領域番号 |
16K07203
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ゲノム生物学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
久保 亜紀子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (50455573)
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研究分担者 |
宮下 和季 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任准教授 (50378759)
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研究協力者 |
藤井 健太郎
佐藤 正明
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | イメージング質量分析 / メタボロミクス / 代謝 / 糖尿病性腎症 / メタボローム / 質量分析 / 栄養学 |
研究成果の概要 |
この研究の目的は糖尿病性腎症の発症過程を組織レベルでのエネルギー代謝の面から評価し、代謝介入による治療法を見いだすことにある。我々はマウスモデルを用いて、キャピラリー電気泳動質量分析による定量とイメージング質量分析を組み合わせた方法でエネルギー代謝を可視化する方法を確立し、モデル動物と正常動物の比較を行った。この方法で部位別のエネルギー代謝を比較したところ、エネルギー代謝が分解方向にシフトしていると皮質のATPは減少し、分解産物であるヒポキサンチンが増加していた。このとき、キサンチンオキシダーゼ阻害剤を経口投与することで、ヒポキサンチンの分解が抑えられ、ATP量が回復することが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病性腎症の実態をエネルギー代謝の面で評価することは、臨床研究では難しく、腎障害に至る過程の解明が望まれている。この研究では、マウスモデルを用いて、腎臓の領域ごとのエネルギー代謝の可視化解析法を開発し、エネルギー代謝とROSの発生が密接に関係することを明らかにした。エネルギー代謝が分解方向に傾いたときに、痛風の治療に用いられる経口薬を投与することで、腎保護につながることがわかった。今後、心停止からの回復時、腎移植などの際にキサンチンオキシダーゼ阻害剤を投与することで、腎保護効果が期待できる。
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