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ハマグリの優占が干潟の生物多様性に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 16K07235
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 生物資源保全学
研究機関熊本大学

研究代表者

逸見 泰久  熊本大学, くまもと水循環・減災研究教育センター, 教授 (40304985)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワードハマグリ / 資源管理 / 種多様性 / 生活史 / 群集構造 / 干潟 / 生物多様性 / 種間競争 / 密度効果 / 稚貝着底 / 生残 / 干潟保全 / 優占種 / 個体群動態 / 水産学 / 生態学 / 海洋資源 / 海洋保全 / 海洋生態
研究成果の概要

ハマグリが優占している加布里干潟で、ハマグリの生息状況の年変化を追跡した。また、ハマグリの過密が、本種や他種に与える影響を明らかにするため、現地調査と密度操作実験を行った。絶滅寸前であったハマグリが資源管理により、2015年には3kg・m-2を超えるほどに増加したが、その後、2019年には1.4 kg・m-2程度に半減した。減少の原因は、稚貝着底減少と幼貝死亡によるものであった。操作実験で、ハマグリの過密は稚貝の着底にほとんど影響しなかったので、ハマグリの減少は本種の過密によるものではないと考えられる。また、ハマグリの過密は他種の着底や生存にもほとんど影響を及ぼさなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

岩礁潮間帯では、ヒトデなどのキーストン種を除去するとイガイ類などが岩礁基盤を独占し、生物多様性が低下することが報告されている。しかし、このような操作実験は、干潟ではほとんど行われていない。本研究では、ハマグリの成貝密度を変えた囲いを干潟上に多数設置し、ハマグリの過密は本種や他種の着底や生存、あるいは群集構造にほとんど影響しないことを明らかにした。本研究の結果は、アサリなどで言われている「成貝の過密は、稚貝・幼貝に悪影響を与える(成貝の漁獲は、稚貝・幼貝の着底や生存にプラスに働く)」という通説とは異なるものであり、今後の二枚貝の漁獲管理において重要な成果である。

報告書

(4件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2017 2016 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件)

  • [国際共同研究] 台湾/行政院農業委員会/水産試験所海洋漁業組(その他の国・地域)

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [国際共同研究] 台湾農業委員会水産試験場(台湾)

    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 有明海・八代海の生物多様性とその問題点 -干潟・塩性湿地の底生生物を中心に-2017

    • 著者名/発表者名
      逸見泰久
    • 雑誌名

      水環境学会誌

      巻: 40 ページ: 163-166

    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] ハマグリの優占は、干潟の生物多様性を低下させるか2017

    • 著者名/発表者名
      逸見泰久
    • 学会等名
      九州海洋生態談話会
    • 発表場所
      熊本大学合津マリンステーション
    • 年月日
      2017-03-18
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
  • [学会発表] ハマグリ成貝の過密は,稚貝の着底・生残に影響するか2017

    • 著者名/発表者名
      逸見泰久・川野寬貴
    • 学会等名
      日本ベントス学会・日本プランクトン学会合同大会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] 河川から流入した植物片が底質環境と底生動物相に与える影響2017

    • 著者名/発表者名
      北岡匠・逸見泰久
    • 学会等名
      日本ベントス学会・日本プランクトン学会合同大会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] Animals and plants in tidal flat of Ariake Sea2017

    • 著者名/発表者名
      Yasuhisa Henmi
    • 学会等名
      Asian Wetland Symposium 2017
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 塩性湿地の貝類・カニ類の群集構造は、有明海と八代海で異なっているか2016

    • 著者名/発表者名
      逸見泰久・嶋永元裕・渕本大地・笠原悠正
    • 学会等名
      日本ベントス学会・日本プランクトン学会合同大会
    • 発表場所
      熊本県立大学
    • 年月日
      2016-09-07
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
  • [備考]

    • URL

      http://engan.kumamoto-u.ac.jp/index.html

    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2016-04-21   更新日: 2022-02-22  

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