研究課題/領域番号 |
16K07236
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物資源保全学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
杉浦 直人 熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 准教授 (50304986)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 保全管理 / ミツバチ媒花 / 冬咲き / だまし受粉 / 自生地保全 / 受粉 / ラン科 / 保全 / 花生態 / ラン / 花粉媒介昆虫 / 花形態 / 稔実率 / 在来種保全 / 絶滅危惧種 |
研究成果の概要 |
絶滅危惧種ヘツカランとコゴメキノエランの花生態調査をそれぞれ鹿児島県の大隅半島と奄美大島で実施した。秋~冬に咲くヘツカランの花がニホンミツバチを騙すことで受粉されることを初めて明らかにし、温帯の冬であっても(鳥媒ではなく)ハナバチ媒というニッチが利用可能なことを明示した。また冬季に開花することで、他の採餌源植物が少なくハチが騙されやすいこと、ミツバチをめぐる他の開花種との競争が低減されること等の意義を示唆した。コゴメキノエランの花が小型ハエ類(ノミバエ?)を騙すことで受粉されることを示唆する結果を得た。今回得られた花生態やそれ以外の生態的知見等をもとに、両種の保全管理に有用な情報を提供した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
温帯産の冬咲き植物(ヘツカラン)の花であっても、ハナバチを利用することで受粉をおこなうことが可能なことを、花の形態機能、訪花昆虫相と各種の訪花行動、稔実率(=受粉成功度)の観点から、具体的かつ詳細なデータをもとに明示したこと。また、開花から受粉を経て稔実へと至る有性生殖の過程を明らかにすることで、絶滅が危惧されているラン科植物2種の自生地保全に関して有用な情報をいくつか得たこと。
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