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透明度により生息水深の異なる「中深度」サンゴ群集間のコネクティヴィティの解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K07237
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 生物資源保全学
研究機関琉球大学

研究代表者

成瀬 貫  琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 准教授 (30398309)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード中深度サンゴ / 生物資源保全学 / 生態系保全 / 中深度サンゴ礁生態系 / 分類学
研究成果の概要

西表島船浮湾にて中深度サンゴ類の生息環境に関する野外調査を行なった。湾奥で濁度高い調査区では浅い水深から(20~25m)から見られたが、湾口側の透明度の高い調査区ではより深い場所(約30m以深)に生息していた。また、夏季の同期間に湾奥と湾口の水深20mでの照度を比較すると、湾奥では湾口の49.1%の照度しかなかった。これらのことから、「中深度サンゴ類の生息水深は、透明度の高い場所では深く、透明度の低い場所では浅くなる」という仮説は支持された。仮説「透明度が高く深い場所の群集と、透明度が低く浅い場所の群集間には交流がある」について、生息環境を種レベルで違えている例もあり、異なる種構成が見られた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在行われているサンゴ礁の研究や保全の取り組みのほとんどは、上部浅海帯のサンゴ礁のみを対象としている。中深度サンゴ礁には、サンゴ類のみならず、藻類やメガベントスやマクロベントス、ネクトンなど、非常に多くの生物を育むであろうことが考えられる。また、上部浅海帯のサンゴ礁生態系の文字通り基礎となっている中深度サンゴ礁についての知見を蓄積する事は、熱帯・亜熱帯島嶼の生態系研究や保全を行うにおいて必要不可欠である。本研究では、両者の接続性についても検証したが、湾奥と湾口では種構成が異なる事もわかってきたため、それぞれが保全対象のユニットとして捉えられるべきであることが浮き彫りになってきた。

報告書

(5件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2021-02-19  

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