研究課題/領域番号 |
16K07240
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物資源保全学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立環境研究所 |
研究代表者 |
石濱 史子 国立研究開発法人国立環境研究所, 生物・生態系環境研究センター, 主任研究員 (80414358)
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研究分担者 |
角谷 拓 国立研究開発法人国立環境研究所, 生物・生態系環境研究センター, 主任研究員 (40451843)
岩崎 貴也 神奈川大学, 理学部, 助教 (10636179)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 遺伝的多様性 / 遺伝構造 / 保護区選択 / パターン比較 / 維管束植物 / シミュレーションモデル / 地理的隔離 / 気候変動 |
研究成果の概要 |
遺伝的な情報が不十分な状況でも、遺伝的多様性に配慮した保護区を選択するための方法として、環境・地理変数を代替指標とする手法の有効性を検証した。文献から収集した、国内の植物の遺伝構造の実測値を用いて、直接的に遺伝的多様性を最大化するように保護区を選択した場合と、気温・降水量・地理的位置を出来るだけ広くカバーするように選択した場合を比較した。その結果、保護区が比較的広い場合には、多くの種では環境・地理代替指標を用いた場合でもほぼ同等の遺伝的多様性をカバーできることが明らかとなった。この他の遺伝的多様性に配慮する手法として、遺伝構造の類型化による方法と、シミュレーションによる再現とを検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遺伝的多様性は生物多様性を構成する3つの要素のうちの1つであり、生物多様性条約愛知目標の戦略目標Cにおいて、その保全が目標とされている。しかし、生物種内の遺伝的多様性は、その実測の困難さのために、具体的な保全策はおろか、現状の把握すら不十分な状況である。本課題は、遺伝的多様性保全の大きな障害である、実測値不足を補完するための手法を開発するものであり、社会的な意義が大きい。また、本課題における手法開発の過程で解明される、多くの植物種間で共通の遺伝構造のパターンの把握は、植物種における遺伝構造形成過程の理解に寄与するものであり、学術的な意義も大きい。
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