研究課題/領域番号 |
16K07244
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
西村 健 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (80500610)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | iPS細胞 / X染色体 / エピジェネティクス / SNP / 再活性化 / 3S reprogramming system |
研究成果の概要 |
メスの体細胞を初期化してiPS細胞を誘導する際、不活化されていたX染色体からの転写の再開(再活性化)が起きるが、多能性が低いiPS細胞では再活性化が不十分であるという報告がある。そこで我々は、X染色体再活性化開始領域を同定し、それらの情報を元に、多能性が高いiPS細胞の誘導方法を構築することを試みた。その結果、X染色体の活性化状態を定量的に解析できるSNP cDNA typing法の構築に成功し、その方法を用いて、X染色体の再活性化段階の異なるiPS細胞を分離した。そして、それらのiPS細胞におけるRNA転写プロファイルの情報から、X染色体の再活性化開始領域の同定に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果を元に、X染色体の再活性化を引き起こす分子の同定を始めとして、X染色体再活性化の分子機構解析が進むと考えられる。そしてその知見を生かして、iPS細胞誘導時にX染色体再活性化を効率良く引き起こすことが可能になり、最終的に、高い多能性を獲得した高品質iPS細胞を効率良く誘導する方法の確立につながることが期待される。このような技術は、iPS細胞を用いた再生医療の実用化に大きく貢献すると考えられることから、大きな学術的、社会的意義があると思われる。
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