研究課題/領域番号 |
16K07251
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小林 牧 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (20400690)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 抗体遺伝子 / AID / クラススイッチ / 体細胞突然変異 / トポイソメラーゼ1 / 抗体遺伝子多様化 / クラススイッチ組換え / AICDA / miRNA / aicda / ゲノム不安定化 / RNA編集 / DNA切断 |
研究成果の概要 |
「はしかに二度かからない」ことに象徴される感染防御のしくみ、「免疫」の根本原理のひとつが抗体遺伝子の多様化である。抗体遺伝子がどのようにして生体内で効率的に組換えをおこし体を守るしくみを作り上げるのか、その一端を解明した。あらゆる細胞に存在し、ゲノムDNAの恒常性を守るとともに、壊す可能性ももつトポイソメラーゼ1が、基本的に免疫細胞のみで働くAIDにより翻訳抑制という制御をうける結果、特殊な繰り返し構造を持つ抗体遺伝子の壊れやすさを助長し、多様化を促していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を活かして抗体遺伝子組換えの効率化促進が可能になれば、感染防御システムを強化し、病原微生物の変化に迅速に対応する治療法が開発される可能性がある。トポイソメラーゼ1はすべての細胞に発現しているため、AID以外の細胞への刺激などがトポイソメラーゼ1の制御を介して細胞のがん化をもたらす分子機構が発見される可能性がある。また、トポイソメラーゼ1が不安定化することを防ぐ薬剤を発見できれば、一生の間にゲノムDNAに蓄積しがん化につながる遺伝子変異を最小限に抑えることができるかもしれない。
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