研究課題/領域番号 |
16K07268
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松浦 能行 名古屋大学, 理学研究科, 准教授 (10402413)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | シグナル伝達 / X線結晶解析 / チロシンキナーゼ / がん / 構造生物学 |
研究成果の概要 |
FerはFerと類似のFesとともに、非受容体型チロシンキナーゼ群の中ではユニークなマルチドメイン構造をもつ。Ferはさまざまな組織・細胞でユビキタスに発現しており、上皮成長因子受容体(EGFR)や血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)など増殖因子受容体からのシグナル伝達によって活性化され、細胞のがん化やがん悪性化に深く関わる。本研究では、Ferの活性化機構の構造基盤を解き明かすことを目的とした構造生物学研究に取り組み、Ferの一部のドメインとリガンド分子の複合体について高分解能構造解析に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がんの増殖には、基質タンパク質のチロシンをリン酸化するチロシンキナーゼが深く関わっている。一般にチロシンキナーゼは、細胞の増殖・分化、細胞運動、免疫応答など、多様な生理機能を制御する複雑なシグナル伝達系の鍵を握る酵素である。本研究では、抗がん剤開発の標的タンパク質として注目されている非受容体型チロシンキナーゼFerに関する構造解析を行った。本研究はチロシンキナーゼの作用機序を解き明かすための基礎研究としての意義をもつ。
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