研究課題/領域番号 |
16K07274
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
大寺 秀典 九州大学, 医学研究院, 助教 (40380612)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ミトコンドリア / アポトーシス / クリステ / ミトコンドリア形態 |
研究成果の概要 |
ミトコンドリアにのみ限定して存在するカルジオリピンはミトコンドリア形態といよりもむしろカスパーゼ8活性化の足場として機能すること、チトクロムCの内膜への係留に重要であることが示唆された。またアポトーシス誘導時に見られるミトコンドリア分裂にはミトコンドリア内のタンパク質性因子が関与することが示唆された。分裂には当然、Drp1およびその受容体群が必要ではあるが、おそらくミトコンドリア内因子と協調してアポトーシス誘導時にミトコンドリア分裂を促進するのであろう。現在、このミトコンドリア内因子の同定作業を進めており、アポトーシスにおけるミトコンドリア分裂の生理的意義が解明できるものと期待している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アポトーシスは抗がん剤によるがん細胞死に必須な反応でありその執行にはミトコンドリア構造変化が大きく関与している。今回アポトーシスにおいてミトコンドリアクリステ構造が分裂と共益することが必須な反応であることを明らかにした。 この反応の素過程を詳細に解析するための試験管内ミトコンドリア分裂系を確立した。これにより各反応に関わる分子同定がなされれば新規抗がん剤開発に大いに貢献するものと考えている。
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