研究課題/領域番号 |
16K07275
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造生物化学
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
田村 茂彦 九州大学, 基幹教育院, 教授 (90236753)
|
研究分担者 |
藤木 幸夫 九州大学, 生体防御医学研究所, 特任教授 (70261237)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | ペルオキシソーム / 膜透過輸送 / 病因変異解析 / リン酸化 / ペルオキシソーム欠損症 / 病因解析 / タンパク質輸送 / 複合体形成 / タンパク質相互作用 / ペルオキシソーム形成因子 / 細胞内小器官 / タンパク質複合体 / 恒常性維持 |
研究成果の概要 |
本課題研究はペルオキシソームをモデルオルガネラとして、膜を介したタンパク質輸送とその制御システムを分子レベルで明らかにすることを目的として研究を行った。Pex14pを主な構成因子とする3種の輸送装置複合体を同定し、動的な構造変化を伴いながら輸送に寄与すること、その輸送はPex14pの細胞周期依存的なリン酸化によって抑制されること、Pex26pの51番PheからLeuへの点変異置換がPex14pとの相互作用及びマトリックスタンパク質の輸送効率を著しく低下させることで遺伝性聴覚障害の病因となることを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題研究にてペルオキシソーム膜透過輸送装置を同定し、リン酸化による機能制御システムを明らかにしたことで、その生合成機構の全容解明に向けた分子レベルでの手がかりを得ることができた。また、PEX26の病因変異解析から、ペルオキシソーム代謝障害と聴覚障害の相関を明らかにした。つまり、タンパク質の細胞内選別輸送やオルガネラ形成とその恒常性維持などプロテインキネシスにおける課題解明だけでなく、中枢神経系の中でもとくに聴覚神経細胞の発達と維持のメカニズム解明など医学領域への多大な貢献が期待できる。
|