研究課題/領域番号 |
16K07280
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造生物化学
|
研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
杉島 正一 久留米大学, 医学部, 准教授 (30379292)
|
研究分担者 |
佐藤 秀明 久留米大学, 医学部, 准教授 (60271996)
坂本 寛 九州工業大学, 大学院情報工学研究院, 教授 (70309748)
福山 恵一 大阪大学, 工学研究科, 招へい研究員 (80032283)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | X線結晶構造解析 / タンパク質間相互作用 / 分子間相互作用 / 電子移動 / 酵素 / 電子伝達 / タンパク質複合体 / 相互作用 |
研究成果の概要 |
シトクロムP450は小胞体膜やミトコンドリア膜に結合したヘム酵素であり、そのヘム鉄に結合した酸素分子を活性化し、様々な脂質(ステロイドや薬物などの異物)の水酸化反応を触媒する。様々な脂質に対応するために、基質特異性の異なる数多くのP450が知られており、ヒトの場合50種以上のP450が知られている。 P450の反応には還元力が必要で、還元力の供給相手の一つであるCPRとP450の複合体結晶化を目指した。初期スクリーニングの結果、2種類のP450がCPRと安定な複合体を形成すると予想されたが、実際の相互作用は弱く、結晶化には適さないと考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の結果はCPR-P450複合体の立体構造決定にはつながらなかったが、本複合体の構造決定が達成できれば、既知のCPR-HO複合体の立体構造との比較などにより、CPRという酵素の機能全般の理解へとつながると考えられる。また、CPR-P450複合体の立体構造からQM/MM法による量子化学計算を用いた電子移動反応の解析や、MDシミュレーションによるCPRのダイナミクスに関する研究の進展が期待される。 これらの研究はCPRに関する遺伝病であるAntley-Bixler症候群(指定難病の一つ)の治療法確立につながるかもしれない。
|