研究課題/領域番号 |
16K07293
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
湊元 幹太 三重大学, 工学研究科, 准教授 (80362359)
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研究分担者 |
瀧口 金吾 名古屋大学, 理学研究科, 講師 (20262842)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 人工細胞 / 細胞情報 / プロテオリポソーム / 膜タンパク質 / 細胞骨格 / 脂質二分子膜 / GUV / マイクロコンパートメント / 人工膜 / リポソーム |
研究成果の概要 |
細胞情報や細胞骨格に関連する膜タンパク質受容体などを、細胞膜を模倣して作製した人工細胞膜へ再構成する手法を開発し、さらに、例えば、細胞動態のモデリングに繋げるための解析実験法提案することを、めざして行った。顕微鏡で直接観察が可能である界面通過法(張り合わせ法)で作製した巨大ベシクルGUVへGPCR等組換え膜タンパク質をバキュロウイルス出芽粒子(budded virions, BVs)の膜融合で取り込ませた。細胞様ミクロコンパートメントを狙い、新規にGUV大量調製法を考案し、また細胞骨格タンパク質を効率的に封入するためのミクロな水性分離技術も研究した。以上により人工細胞システムの改良を図った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
複雑な細胞機能を、現代のオープンバイオリソースを活用しながらモデル化された実験系の上に実現することは、細胞生命現象の別角度からの理解に役立つとともに、そこで得た知見が工学的なイノベーションの種となるとも、期待される。細胞内では多種多様なプロセスが併存して機能しているが、研究に人工細胞モデルを用いる意義は、シンプルな経路として取り出すことのほか、プロセスの並行を可能とする本質に、眼前で実現することで実験科学的に迫ることである。今回、人工細胞膜へ組換え膜受容体を構成できること、多量高密度の人工細胞ベシクルを広い条件で作れること、細胞骨格タンパク質を高濃度で区画に封じ込めること、をそれぞれ実証した。
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