研究課題
基盤研究(C)
Arf1を神経細胞でのみ欠損させたマウスは離乳後に後肢の運動障害を伴って死亡する。小脳の顆粒細胞数減を明らかにした。Arf1欠損細胞での倍加時間の増加と細胞周期とを解析できるFucci発現細胞株の作製に成功した。Arf1, 6のT, Bリンパ球での組織特異的な欠損を誘導したところ、免疫機構の異常(成熟異常や抗体分泌異常など)を見出した。Arf1&6欠損MEF細胞作製に向けたマウス作出に成功した。SMAP1&2欠損細胞では二重欠損特異的にBMPシグナルの活性低下の遅延(活性の持続)を発見した。
本研究の成果によって、「神経変性疾患を小胞輸送異常が引き起こす疾患」として捉えすことの妥当性が、小胞形成開始因子として細胞で良く解析されてきたArf1を用いてマウス個体レベルで示されたことは学術的に大きな意義がある。逆を考えれば、Arf1の活性化薬剤は神経変性疾患の予防や治療に応用できるかもしれないという社会的な意義も求められる。さらに、免疫をつかさどるT細胞、B細胞でのArf1の重要性を発見したことは、免疫系における新しいArf1機能の解明を期待させ、学術的にも社会的にも意義がある。
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