研究課題/領域番号 |
16K07338
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
中野 賢太郎 筑波大学, 生命環境系, 教授 (50302815)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | テトラヒメナ / アクチン / ミオシン / フォルミン / 微小管 / 繊毛虫 / 細胞質分裂 / Rho / 原生生物 / 核分裂 / 繊毛運動 / 細胞骨格 / 細胞分裂 / アルベオラータ / アクトミオシン |
研究成果の概要 |
細胞質分裂の分子機構は、動物細胞や酵母等のモデル生物を用いて研究が進められてきた。その結果、アクトミオシンからなる収縮環による巾着モデルが提唱された。だが、このモデルで原動力を発生するミオシンⅡは、オピストコンタに特有である。本研究では、他の生物グループの細胞質分裂の分子細胞生物学的理解を深めるため、繊毛虫テトラヒメナについて研究した。その結果、フォルミンファミリー蛋白質が基底小体BBに局在し、細胞内のジオメトリーを制御して分裂溝の形成位置の決定に関係する可能性を発見した。また、分裂初期にBBに分布し、その後に縦行微小管に移行する蛋白質キナーゼが細胞質分裂の進行に必要なことを発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで細胞質分裂の分子機構が不明であった、アルベオラータ生物群の代表的なモデル生物である繊毛虫類のテトラヒメナについて本研究を行うことで、従来考えられてきたアクチンとミオシンⅡに依存的な細胞質分裂のマシナリーがあてはまらない生物がいることを確実に示すことに成功した。一方で、テトラヒメナのフォルミンファミリータンパク質が微小管細胞骨格や基底小体と係り、細胞質分裂の制御に寄与する結果を示すことに成功した。さらに細胞質分裂の進行に必要なタンパク質キナーゼを同定することに成功した。この成果は、真核生物の細胞質分裂の分子機構には多様性があることを示した点で学術的意義が大きい。
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