研究課題/領域番号 |
16K07353
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
近藤 久雄 九州大学, 医学研究院, 教授 (20205561)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ゴルジ体 / ゴルジ / 膜融合 / VCIP135 / ユビキチン / オルガネラ |
研究成果の概要 |
ゴルジ体は細胞内輸送の中心をなす細胞内小器官であり、その形成のためp97/p47膜融合が必要である。p97とp47によって形成された複合体は、脱ユビキチン化酵素VCIP135とその活性化因子WACと共に、ゴルジ体膜の融合を行う。 本研究では、VCIP135の新規結合因子p42の単離同定に成功した。p42はVCIP135ならびにp97と複合体を形成し、細胞内局在はゴルジ体、小胞体とミトコンドリアであった。ゴルジ体膜を可溶化してp42抗体による免疫沈降を行った結果、このp42はアクチンと複合体を形成していた。さらに、p42発現を培養細胞で抑制するとゴルジ体が縮小するという興味深い表現型を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ゴルジ体は細胞内輸送の中心をなす細胞内小器官であり、細胞の機能に不可欠な重要な細胞内小器官である。ただ、そのゴルジ体の形成維持機構には不明な点が多い。結果として、発生・分化や様々な病態においてゴルジ体の構造・機能に大きな変化が生じるが、そのメカニズムも機能的意義もほとんど分かっていない状況である。従来までこのゴルジ体の形成維持には、微小管が重要であるというのが定説であった。ところが本研究において、新規因子p42を単離することにより、ゴルジ体形成とアクチンとが関連している可能性が強く示唆された。これは従来の定説を覆す可能性を強く示している。
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