研究課題/領域番号 |
16K07363
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
石川 裕之 千葉大学, 大学院理学研究院, 准教授 (00398819)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 平面内細胞極性 / 発生・分化 / シグナル伝達 / 平面細胞極性 |
研究成果の概要 |
上皮組織の表面につくられる平面内細胞極性を制御する新規遺伝子shiomeの機能をショウジョウバエを用いて調べた。その結果、shiomeの強制発現により翅の平面内細胞極性が異常になること、shiomeの機能喪失型の変異体の幼虫において表皮クチクラの平面内細胞極性の異常が観察されること、shiomeは一齢幼虫から二齢幼虫への脱皮に必要であることが明らかになった。さらに、Shiomeは実際に細胞外に分泌されることを明らかにした。以上の結果から、Shiomeは平面内細胞極性の形成と脱皮に必要とされる多機能な分泌性タンパク質であると結論した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、多細胞からなるシートから動物の形が正しく作られる仕組みの一端を明らかにすることができた。また、本研究で用いたショウジョウバエは、遺伝子やタンパク質のレベルでヒトと共通した点も多く、本研究で明らかにしたことは、多細胞動物の共通の仕組みである可能性がある。一方で、本研究で明らかにした形作りの遺伝子が、ショウジョウバエを含む節足動物と一部の動物に特有の脱皮という一見すると関係のなさそうな別の生命現象にも必要である点は動物の進化と多様性を考える上で興味深い。
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