研究課題/領域番号 |
16K07377
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
小林 千余子 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (20342785)
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研究分担者 |
蛭田 千鶴江 北海道大学, 理学研究院, 研究院研究員 (20723018)
鈴木 隆仁 滋賀県立琵琶湖博物館, 研究部, 学芸員 (60771285)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 性決定 / 生活環 / 発生 / マミズクラゲ / 性成熟 / 卵割 / 受精 |
研究成果の概要 |
刺胞動物門ヒドロ虫綱に属するマミズクラゲは、淡水棲かつメデューサを放出する生物である。しかし、一つの池で一性別だけしか確認されないことが多く、その性決定に関して謎多き生物である。そこで本研究では、マミズクラゲの全生活環を実験室で再現することで、マミズクラゲの性が、遺伝的に決まるのか、環境要因によって決まるのかを明らかにすることを目的とした。実験室におけるメデューサ成熟過程の観察の結果、雌雄が異なる池由来のポリプから形成された幼若メデューサは、それそれが異なる性に成熟した。よって、ポリプの段階ではすでに性がある、つまりマミズクラゲの性は遺伝的に決定されている可能性が大きいと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マミズクラゲの全生活史を実験室で再現した研究室は当研究室が世界でも初めてであると自負している。つまりマミズクラゲ発見当初から不思議とされていた3つの謎(芽体形成、性決定、生物伝播)の解明に迫れる条件が整った。またマミズクラゲは発生学、生態学を含めて様々な角度から研究できる材料であることから、マミズクラゲをモデルとした刺胞動物の発生進化生態学を含む複合的理解が可能となる。
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