研究課題/領域番号 |
16K07385
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
仲矢 由紀子 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 研究員 (70415256)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 細胞集団運動 / 定量解析 / ニワトリ / 中胚葉 / 3D細胞集団運動 / ニワトリ胚 / N-cadherin / 数理モデル / 細胞遊走 / 細胞間接着 / 3D |
研究成果の概要 |
本研究では、単独で動く能力をもつ間充織性細胞が、集団秩序を形成して運動するしくみを明らかにするために、ニワトリ胚中胚葉細胞の遊走をモデル系とした細胞運動の定量解析を行った。その結果、10-20個の中胚葉細胞が、N-cadherinを介した3次元的な細胞間接着で繋がった網目様構造の集団を形成すること、さらにこの構造をダイナミックに再編成しつつも、向きを揃えて効率的に集団移動するという全く新しい遊走様式を見出した。また、これらの網目細胞集団における運動速度や協調した方向性は、N-cadherinの機能が阻害された場合に著しく低下し、中胚葉組織形成が遅延する可能性が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、ライブイメージングとその後の定量的な画像解析系を発展させて、これまでに報告されていたstreamingやchain migrationとは全く異なる間充織細胞の新しい遊走様式を明らかにした。 細胞が網目様にまとまって動く現象は、ある上皮性ガン細胞種の浸潤過程においても観察されている。今後、網目形成のメカニズムとその制御機構を分子的に明らかにすることにより、中胚葉の形態形成のみならず、ガン転移の制御メカニズムの研究にも応用されることが期待される。
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