研究課題/領域番号 |
16K07395
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物分子・生理科学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
本橋 令子 静岡大学, 農学部, 教授 (90332296)
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研究協力者 |
安部 洋
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 葉緑体タンパク質 / 病害応答 / 虫害応答 / シロイヌナズナ / 遺伝子破壊株 / 葉緑体 / タグライン / 免疫応答 / 葉緑体タンパク質破壊株 / ゲノム / 植物 / 遺伝学 |
研究成果の概要 |
葉緑体が持つ新規機能を調べることを目的として、病害応答と虫害応答に関与する葉緑体タンパク質を探索した。まず、植物の防御応答メカニズムであるPTIを引き起こす、細菌の鞭毛を構成するフラジェリンのN末端に保存されている22個のアミノ酸(flg22)を用いて、感受性株として葉緑体タンパク質遺伝子破壊株2系統、非感受性株を1系統が得られた。また、ハモグリバエの加害の程度を指標に葉緑体タンパク質遺伝子破壊株をスクリーニングした結果、斑入り変異体の食害は野生型より多く、老化に関与する葉緑体タンパク質の遺伝子破壊株は、食害が少ない傾向が観察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
葉緑体は病原菌の感染による免疫応答に関わるCa2+シグナル伝達やROS(reactive oxygen species)を発生する場としての機能を持ち、病害応答において病原菌の侵入を認識するシグナルを受けることで免疫応答を誘導することがわかり始めているが、具体的な他の因子については報告が極めて少ない。本研究では、フラジェリンタンパク質を用いて葉緑体タンパク質をコードする遺伝子破壊株から病害応答に関与する葉緑体タンパク質を効率よく単離することが可能である事を示した。又、同様に、ハモグリバエの加害の程度を指標に虫害応答に関与する葉緑体タンパク質を探索することも可能である事を示した。
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