研究課題/領域番号 |
16K07396
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物分子・生理科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
槻木 竜二 京都大学, 理学研究科, 助教 (50303805)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 植物幹細胞 |
研究成果の概要 |
植物の発生の特徴的な点は、胚発生の後も繰り返し器官形成を行うことにある。普段目にする植物の葉や花は、発芽後に作られたものである。器官の元になる細胞は幹細胞であるが、幹細胞らしさの実体の分子レベルでの解明にはほとんど至っていない。また、器官が作られる過程で、幹細胞らしさは失われることも必要であるが、その消失の仕組みも明らかでない。 VAH遺伝子が、幹細胞らしさにブレーキをかける新規因子であることを明らかにした。VAHタンパク質は他のタンパク質と複合体を形成し、機能していることもわかった。 葉の維管束幹細胞の発達には、局所的なオーキシン生合成が重要な役割を持つことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
幹細胞の重要な性質の1つは、細胞増殖する能力を持つことである。一方、幹細胞から器官が作られる際には、その増殖能を適切に失う必要もある。例えば、増殖能を持ち続けてしまうと、不必要な細胞増殖が起きて、不具合を生じてしまうだろう。しかしながら、どのように幹細胞らしさが喪失されるのかほとんどわかっていない。幹細胞らしさの維持についての研究は多いが、消失に着目した研究はほとんどない。VAHは幹細胞らしさの消失に関わる新規な遺伝子であり、似た遺伝子がヒトにも存在する。VAHの研究は、植物幹細胞の理解だけでなく、動物幹細胞の理解にも繋がると期待される。
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