研究課題/領域番号 |
16K07401
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物分子・生理科学
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研究機関 | 熊本大学 (2017-2018) 奈良先端科学技術大学院大学 (2016) |
研究代表者 |
相田 光宏 熊本大学, 国際先端科学技術研究機構, 教授 (90311787)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 発生 / 転写因子 / 形態形成 / 葉 / 境界部 / 対称性 / オーキシン |
研究成果の概要 |
本研究では植物胚の形を立体的かつ正確に記録する技術を確立した。この技術を用い、胚の形状がどのように変化するのかを詳しく調べたところ、葉(子葉)の形成が開始される際に胚先端部が特定の方向へ偏って拡大することがわかった。この成長の偏りは、胚の個々の細胞の成長の偏りと相関があった。また子葉の形づくりを調節するCUC2およびCUC3遺伝子の働きをなくすと細胞成長の偏りが減少し、胚全体の形状も対称なまま成長することが明らかになった。以上から、器官の形づくりには個々の細胞の形とその協調が重要であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物は体の先端部に新しい葉を次々に付け加えていくことで成長する。葉を正しい位置に正しい形で形成するためには様々な遺伝子が働くことがわかっているが、個々の遺伝子がどのようにして葉を構成する個々の細胞の振る舞いに影響し、ひいては葉全体の形を決定するかは明らかでない。本研究ではシロイヌナズナのCUC2およびCUC3遺伝子が個々の細胞の形を特定の方向へ伸ばす働きを持つことを明らかにした。今後は、これらの遺伝子の細胞レベルでの働きが器官全体の形の形成とどのような関係にあるかを明らかにすることで、遺伝子が形作りに働く仕組みを明らかにできることが期待される。
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