研究課題
基盤研究(C)
老化は、植物の適応度増大につながる重要な生理現象である。特に葉は光合成器官であることから、光環境応答によって積極的な老化制御を行う。これまでに、光受容体フィトクロムによる葉老化の抑制的制御が報告されているが、青色光受容機構や光受容体シグナル伝達機構ついて不明な点が多い。そこで本研究では、光受容体フィトクロムのシグナル伝達機構と青色光受容体とに着目して、葉老化を制御する青色光応答機構を解析した。その結果、フィトクロム下流で機能する転写因子が葉老化に関わること、クリプトクロムシグナル伝達により葉老化が制御されていることが示唆された。
本研究成果により得られる知見は、農業生産性に大きく関与することから、得られた知見を応用することにより、植物の生産力を最大限に活用して農業生産性の向上が期待される。さらに、これらの知見を応用することにより、作物輸送時においてポストハーベスト劣化を防ぐための技術革新やコスト削減につながる可能性がある。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 2件)
Plant Physiology
巻: 182 号: 2 ページ: 1114-1129
10.1104/pp.19.00535
Frontiers in Plant Science
巻: -
10.3389/fpls.2020.00564