研究課題/領域番号 |
16K07419
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態・構造
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
徳元 俊伸 静岡大学, 創造科学技術大学院, 教授 (30273163)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | ステロイド膜受容体 / 卵成熟 / 排卵 / 遺伝子発現 / 蛋白質 / ホルモン受容体 |
研究成果の概要 |
メダカゲノム中に存在する4種類のmPRの遺伝子変異メダカ系統の4重変異系統を樹立した。4重変異系統では妊性の低下が確認された。 排卵誘導の鍵遺伝子候補11遺伝子を選択できた。これらの候補遺伝子についてCRISPR/Cas9システムにより機能欠失系統を樹立した。stm遺伝子ノックアウト系統では排卵には異常が見られなかったものの受精率に低下が見られ、stm遺伝子が耳石形成だけでは無く受精にも関与するという新たな知見が得られた。また、pax2a遺伝子ノックアウト系統でも受精率の低下、受精卵においても発生異常が観察され、受精から胞胚形成期にも機能を有するという新たな知見が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ステロイド膜受容体(mPR)4重変異体メダカで見られた妊性の低下は初めての知見となる。ステロイド膜受容体を介したステロイドホルモンの作用が生理学的意味を持つことを示す実験的証拠と成り得る。今後、卵巣の細胞レベルでの観察などにより詳細を調べる。さらにゼブラフィッシュを用いたゲノム編集技術によるmPR遺伝子群のゲノム編集系統を樹立し、確証を得る。排卵誘導遺伝子候補については二つの遺伝子について受精前後の新たな機能を示すことができた。引き続き残りのゲノム編集系統の表現型解析を進め、排卵誘導の鍵遺伝子の解明を目指す。
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