研究課題/領域番号 |
16K07432
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生理・行動
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
長山 俊樹 山形大学, 理学部, 教授 (80218031)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 闘争行動 / 交尾行動 / 化学的信号 / 雌雄識別 / ザリガニ / 性別の認知 / 神経行動学 / 闘争 / 感覚遮断 / 闘争戦略 / 生殖戦略 / 雌雄 / 配偶行動 / 化学信号 |
研究成果の概要 |
オスザリガニは小触角によって他個体の尿中の代謝産物の違いを知覚し、相手の性別を識別、そして、ペアリング相手によりその闘争戦略を大きく変えていた。オス同士では優位個体が劣位個体を追いかけ、敗者を排除、潜在的ライバルを駆逐することは理にかなっている。一方オスはメスを激しく追いかけまわすことはせず、警戒感を与えず、慎重かつ確実にメスに近づき、交尾成功率を高めていた。このことは、つまり対オス、対メスでの自分の遺伝子を残す可能性を追求するという本能に基づいた合理的戦略と言えることが明らかとなった。また、抱卵メスの攻撃性は高く、母性本能の発現と捉えることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ザリガニの闘争戦略は生得的にプログラムされた定型的なものであるが、ヒトがとる恋愛戦略と極めて似ていた。また抱卵メスに対し、オスは一切攻撃を仕掛けないが、非抱卵メスは抱卵メスと激しく闘った。抱卵メスが敗れた場合も、その勝敗がつくまでの時間は極めて長く、ザリガニのメスも母性本能やジェラシーを感じていることが示唆され、研究をさらに遂行することで、ヒト行動の理解につながることが期待できる。
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