研究課題/領域番号 |
16K07434
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生理・行動
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
松本 幸久 東京医科歯科大学, 教養部, 助教 (60451613)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | メラトニン / 加齢性記憶障害 / 長期記憶 / フタホシコオロギ / AMK / 昆虫 / 神経行動学 |
研究成果の概要 |
本研究で代表者はフタホシコオロギの長期記憶形成過程におけるメラトニンの作用機序および加齢性記憶障害に対するメラトニンによる改善効果について調べた。その結果、長期記憶の形成機構においてメラトニンの脳内代謝産物であるAMKが重要であること、またメラトニン/AMK系は、長期記憶の形成過程においてすでに報告されているNO-cGMP系の下流で働いていることが示唆された。また、コオロギの長期記憶形成能には昼期よりも暗期の方が高くなるという日内変動があり、それにはメラトニン/AMK系が関与していることがわかった。また、AMKには加齢性記憶障害の改善効果があることも見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた、「メラトニンの脳内代謝産物が記憶の形成に重要であり、また加齢性記憶障害を改善する」という結果はすべての生物種において初めての報告である。またこれらの現象は代表者らのグループによるマウスを使った実験系でも再現することができた。よって本研究で得られた知見は、ヒトの加齢性記憶障害を改善する新薬の開発にもつながると期待できる。
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