研究課題
基盤研究(C)
Opn5は脊椎動物に広く見いだされる光受容タンパク質オプシンである。そして、脊椎動物のOpn5は4つのサブグループに分類でき、分子特性や生体内での発現部位が多様化していることを見いだしている。本研究では、そのうち可視光受容で視細胞に発現するOpn5nの解析を行った。メダカを用いてノックアウト系統を作製し生理機能解析を行ったところ、網膜における暗順応・明順応に対応した形態変化に問題が生じることがわかった。また、分子特性の詳細な解析を行った結果、可視光受容のために重要なアミノ酸残基の同定とOpn5グループ内でのその残基の変遷を明らかにすることができた。
動物は外界の光環境の変化から多様な情報を手に入れている。そのために重要な光センサーがオプシン類である。動物のゲノムでオプシン遺伝子を探索すると、哺乳類は10以下と少ないが、他の脊椎動物ではその倍以上持つものが多い。つまり、哺乳類以外の脊椎動物はより多様なオプシンを用いて、光環境の変化から多彩な情報を手に入れていると考えられる。本研究では、そのようなことに関わる1つのオプシン遺伝子を解析し、哺乳類では見られない光応答システムを明らかにできた。
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すべて 雑誌論文 (15件) (うち国際共著 4件、 査読あり 15件、 オープンアクセス 12件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 3件、 招待講演 4件) 備考 (1件)
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