研究課題/領域番号 |
16K07439
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生理・行動
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
佐倉 緑 神戸大学, 理学研究科, 准教授 (60421989)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 昆虫 / 偏光 / 経路積算 / ナビゲーション / 学習 / 中心複合体 |
研究成果の概要 |
ミツバチの経路積算のメカニズムを解析するため、ミツバチに距離を知覚させるオプティックフロー刺激と方向を知覚させる偏光刺激を与え、その時の飛行軌跡を飛行姿勢のビデオ映像から推定するフライトシミュレータを構築した。ミツバチの偏光に対する飛行応答を解析したところ、彼らが偏光刺激に対して定位行動を示すことが明らかとなった。また野外で採餌訓練を行った個体の定位方向解析した結果、自然光、人工偏光どちらに対しても採餌航行時に受容した偏光への定位が確認できた。また複数の偏光パターンを組み合わせて訓練することにより、加算されたベクトル方向へ定位が発現し、経路積算が実現されることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動物のナビゲーションは様々な刺激を統合する複雑な行動であり、その時々で最適なルートを選択する必要があるが、そのメカニズムについてはほとんど明らかとなっていない。本研究では、ミツバチがある程度以上の長距離を航行する際に経路積算によってショートカットルートを選択することが示され、効率的なナビゲーションを実現することが明らかとなった。今後、種々の視覚刺激に対する応答の変化をさらに解析することで、複雑なナビゲーションを実現する仕組みが明らかとなることが期待される。
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